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2022.07.02 家づくりノウハウ

無垢フローリングと合板フローリングのメリット・デメリット

こんにちは。エーシン アフター課です。

今回、「無垢」フローリングと「合板」フローリングのメリット・デメリットについて書こうと思います。

「無垢フローリング」といっても材質はいろいろあり、硬いものから柔らかいものまで多種多様あります。
好みもあるのですが、キズが付きにくくしたい方は赤黒い材質のウォルナットやチェリーなどの無垢材がお勧めです。
また、床当たりが柔らかく、暖かみを感じたい方は白っぽい材質のスギやパインなど無垢材がお勧めです。

しかし、この2つにもメリット・デメリットがあります。
材質が硬いものはキズが付きにくいですが、一旦付いたキズは復元しにくいです。
また床材自体の保温性が、柔らかい材質のものに比べて悪く床材が温まるまで時間が掛かるので、冬季などは裸足で歩くと冷たく感じます。

その反面、白っぽい材質のものはキズはすぐ付きますが復元能力も高く、木材の繊維を切断していなければほぼスチームアイロンで復元します。
また、冬季でも保温性が高いので(オーバーな言い方ですが)床暖とまではいかないまでも、裸足で歩いてもそんなに冷たく感じず、少し暖かみを感じられます。

もう一つ無垢材の特徴としまして、1年通して「呼吸」をします。
湿度を吸ったり、吐いたりすることで快適な室内空間を作ります。

しかし、呼吸することがデメリットとの見方もあります。
呼吸することで材質が膨れたり、痩せたりするので隙間が出来たり、反ったりし隙間にゴミが入ったり…。
また若干ではありますが反った部分には段差が発生するので、椅子が引っ掛かったり、歩いていても違和感を感じたりします。

忘れてはいけないのが、無垢材はメンテナンスが必要なことです。
生活しているとどうしても水分をこぼしたりします。
そのこと自体は先ほど記載した通りで木材にとってはメリットなのですが、無垢材に染み込んだ水滴などは跡が残り汚く見えます。
それをなるべくならないようにするため、定期的に自然系ワックスをかける必要性があります。
ウレタン塗装という方法で水分を染み込まないようにする方法もありますが、素材が呼吸しにくくなるので梅雨の湿度が高い日などは床材表面に水分が付き、ベタベタした感じがします。
自然系ワックスは、表面の撥水性を高めて水分の染み込み速度を遅くする効果はありますが、すぐ拭き取らずそのまま放置すると素材に染み込んでしまいそれが水シミになります。これが無垢材の難しいところです。

その点、「合板フローリング」はメンテナンスのしやすさと隙間、反りなどの不具合の少なさがメリットです。
仕様でも、突板仕様や樹脂フィルムを張った商品があります。
メリットばかりでデメリットは無いように思えますが、最大のデメリットは、表面の化粧部分の層が剥がれると下地の合板が出てきてしまうことです。
そうなると対処方法は張替えしかありません。
現状の製品技術は進歩しているので、通常生活では簡単に化粧仕上げの層がめくれることは少ないですが、長時間水にさらされる状況(給水管などの漏水)などで合板の接着部分が剥離したり、反り上がったりする可能性はあります。

樹脂フィルム仕様のフローリングは、ワックスフリータイプなので面倒なワックス掛けが要りません。
水が素材に染み込み水シミになることはまず無いのでメンテナンスが楽です。
しかし、商品としての歴史が浅く、将来どのように変化していくのか不透明なところはあります。

無垢フローリングも合板フローリングもメリット・デメリットはありますが、使用用途によって使い分けるとより快適な住空間を作れるので家づくりをされる際には参考にしてみてください。