[家づくりノウハウ]
家を建てるなら知っておきたい相談先ごとのメリット・注意点
2026.01.25
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家に帰ってきて、まず最初に足を踏み入れる場所。お客様をお迎えするとき、最初に目にする場所。玄関は、住まいの印象を大きく左右するスペースです。
とはいえ、限られた面積の中で「おしゃれさ」と「使いやすさ」を両立させるのは簡単ではありません。収納はどのくらい必要? 動線はどう考える? 暗くならない工夫は?——玄関の間取りには、意外と多くの検討ポイントが隠れています。機能的でおしゃれな玄関をつくるためにはどんなアイデアを取り入れるべきなのか、考えてみましょう。
玄関は単に靴を脱ぎ履きするだけの場所ではありません。家族が毎日何度も行き来し、来客の第一印象を決定づける大切な空間。だからこそ、見た目の美しさだけでなく、日々の暮らしやすさまで考慮した間取りが求められます
まずは、玄関を構成する各スペースの役割から整理していきましょう。
玄関まわりには、いくつかのスペースが存在します。それぞれの役割を理解しておくと、間取りを考えるときの判断材料になります。
| スペース | 主な役割 |
| 玄関ポーチ | 家の外と内をつなぐ屋外空間。雨よけや荷物の仮置きにも活用できる。 |
| 土間 | 靴を履いたまま使えるスペース。収納や作業スペースとしても有効。 |
| 玄関ホール | 靴を脱いでから室内へ移動するための空間。家の顔となる大事な場所。 |
| シューズクローク | 靴や外出用品を収納する専用スペース。ウォークインタイプも人気。 |
玄関ポーチは屋外に位置し、庇(ひさし)の下で雨に濡れることなく玄関ドアの鍵を開け締めしたり、宅配便を受け取ったりできる場所。床をタイルやコンクリートで仕上げた玄関土間は靴のまま入れる屋内領域で、ベビーカーや自転車、アウトドア用品など、室内には持ち込みにくいアイテムの一時置き場としても重宝します。
玄関ホールは、来客をお迎えする『家の顔』。ここが狭かったり暗かったりすると、家全体の印象がマイナスになってしまうことも。逆に、ゆとりある広さと明るさを確保できれば、住まい全体の格がぐっと上がります。
玄関の間取りには、さまざまなバリエーションがあります。家族構成やライフスタイル、敷地条件によって最適な形は異なりますが、ここでは人気の高い5つのパターンをご紹介。それぞれの特徴を押さえて、自分たちに合う玄関像を思い描いてみてください。
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玄関まわりで最も多い悩みが「収納不足」。家族の靴はもちろん、傘やレインコート、外遊び用のおもちゃ、ゴルフバッグなど、玄関に置きたいアイテムは意外と多いものです。
シューズクロークや土間収納を併設すれば、こうした『玄関に置きたいけど見せたくないモノ』をまとめて収納できます。特に人気なのが『ウォークスルー(通り抜け型)』と呼ばれる2WAYタイプ。シューズクロークを通り抜けて室内に入れる動線を確保することで、普段使いの靴やカバンをしまいながらスムーズに帰宅できます。
土間続きのクロークなら、泥のついた長靴や雨で濡れたコートもそのまま収納可能。玄関ホールを常にすっきり保てるので、急な来客にも慌てずに済みます。

「玄関を広くしたいけど、リビングや寝室を優先したら狭くなってしまった」——こうしたケースは、決して少なくありません。だからといって玄関の床面積を削り過ぎると、今度は圧迫感が出てしまうことも。
実は、物理的な広さを確保できなくても、視覚的に広く見せる工夫はいくつもあります。たとえば、吹き抜けを設けて縦方向に空間を広げる方法。天井が高くなるだけで、同じ床面積でも開放感がまるで違います。高い位置に窓を設ければ、光も取り込めて一石二鳥。玄関が北側に配置されがちな間取りでも、吹き抜け窓からの光で明るい玄関が実現します。また、玄関正面に窓を設けて中庭の植栽を見せたり、スリット状の採光窓を組み込んだドアを選んだりするのも効果的。
このように、視線の抜けをつくることで空間に奥行きが生まれます。鏡を活用して空間を広く見せるテクニックなども、ぜひ取り入れてみてください。

コロナ禍をきっかけに注目度が急上昇した『玄関手洗い』。帰宅してすぐ手を洗える動線は、一度体験するとやめられない便利さがあります。
近くに配置する最大のメリットは、外の汚れやウイルスを室内に持ち込みにくくなること。子どもが外遊びから帰ってきたとき、リビングへ直行せずにまず手を洗う習慣が自然と身につきます。手洗いボウルのデザインにこだわれば、インテリアのアクセントにも――。
洗面所とは別にコンパクトな手洗いを設けることで、朝の洗面所渋滞を緩和する効果もあって一石二鳥。玄関まわりの壁にタオル掛けやちょっとした収納を設けておくと、さらに使い勝手がよくなります。

買い物から帰ってきたら、重い荷物を抱えたままキッチンまで移動する。この動線が長かったり複雑だったりすると、地味にストレスがたまります。玄関からパントリーへ直接アクセスできる間取りなら、買い物帰りの動きがぐっとスムーズに。
同様に、玄関から洗面所や脱衣室へ直結する間取りも人気があります。外で泥んこになった子どもを、リビングを通らずにお風呂場へ誘導できるからです。花粉の季節には、玄関で上着を脱いですぐ洗濯機へ、という流れも可能。
この『玄関と水まわりを近づける間取り』は、家事効率を重視する方にとって非常に満足度の高い選択肢。ただし、来客の目に洗濯物や生活感が映らないよう、視線の遮り方には配慮が必要ですね。

「友人が遊びに来るたびに、慌てて玄関を片付けなければならない」「子どもの靴が散乱していて、お客様に見せたくない」——そんな悩みを解消してくれるのが、2WAY玄関です。
2WAY玄関とは、来客用と家族用で動線を分離した間取りのこと。来客用の玄関ホールは常にすっきりと整えておき、家族は別ルートでシューズクロークを経由して出入りします。散らかりがちな日常動線を隠すことで、いつでもお客様をお迎えできる状態をキープ。
このタイプは、ある程度の床面積が必要になりますが、「常に片付いた玄関を保ちたい」という方には非常に満足度の高い間取りです。来客時のストレスが軽減され、暮らしに余裕が生まれます。
玄関の間取りは、住み始めてから「こうすればよかった」と感じやすいポイントでもあります。よくある後悔パターンを事前に知っておけば、設計段階で対策を打つことが可能。代表的な3つの失敗例と、その解決策を見ていきましょう。
限られた床面積の中で、リビングや寝室を優先した結果、玄関がとにかく狭くなってしまうケース。入った瞬間に窮屈さを感じる玄関は、毎日の帰宅がちょっと憂うつになりかねません。
玄関の広さの目安
一般的に、玄関ホールと土間を合わせて2~3畳程度が標準的な広さとされています。家族の人数が多い場合や、来客が多いご家庭では、3畳以上あると余裕が生まれます。
狭さを感じさせないポイント
建具の配置も重要です。玄関ドア、シューズクローク、廊下へのドアが一直線に並ぶレイアウトは、視線が通り過ぎて落ち着かない印象になりがち。少しずらして配置することで、空間に奥行きとゆとりが生まれます。
玄関は北側に配置されることが多く、どうしても日当たりが悪くなりがちです。「いつも暗くてジメジメしている」「なんとなく臭いがこもる」といった不満は、実際に住み始めてから気づくことも。
あとから後悔しないよう、あらかじめ対策を。
採光の工夫
通風・換気の工夫
照明計画で印象アップ
自然光だけでは暗さを解消できない場合、照明計画が重要になります。天井のダウンライトに加え、間接照明やフットライトを組み合わせると、温かみのある空間に。センサー付きの照明なら、帰宅時に自動で点灯して防犯性も向上します。
玄関に靴が出しっぱなし、傘立てに傘がぎっしり、棚の上には鍵や郵便物が山積みに——。
このように、収納計画が甘いと生活感丸出しの玄関になってしまいます。
収納量の目安
| 家族構成 | 必要な靴収納容量の目安 |
| 夫婦2人 | 20~30足分 |
| 夫婦+子ども1人 | 30~40足分 |
| 夫婦+子ども2人 | 40~50足分 |
靴以外にも、傘・スリッパ・カバン・帽子・マスク・宅配用のハンコなど、玄関に置いておきたいアイテムは多岐にわたります。『今』だけでなく、5年後、10年後のライフスタイルまで想像して収納計画を立てましょう。
可動棚の活用
下足棚は固定よりも可動式のほうが、柔軟に使えて便利です。子どもの成長に合わせて棚の高さを変えたり、ブーツや長靴など背の高い靴を収納したいときにスペースを調整したり。将来的なアレンジのしやすさを考えると、可動式を選んでおくのが得策です。

機能面をしっかり押さえたら、次はデザイン。せっかくなら、帰ってくるたびに「いい家だな」と思える玄関にしたいものです。おしゃれな玄関に仕上げるための、デザインと素材選びのポイントを4つご紹介します。
玄関は、外観と内装をつなぐ『中間地点』。外から見える玄関ドアのデザインや色味と、室内の玄関ホールの雰囲気がちぐはぐだと、統一感のない印象になってしまいます。
たとえば、外観がモダンなグレー基調なら、玄関ホールもグレイッシュなトーンでまとめる。ナチュラルな木の外観なら、室内も木質感を活かした仕上げに。玄関ドアは外観と内装の両方に影響するパーツなので、全体のバランスを見ながら選びたいところです。
玄関の床は、土足で歩く場所。雨の日は泥や水滴が持ち込まれ、想像以上に汚れやすいスペースです。床材選びでは、見た目の美しさだけでなく、掃除のしやすさや耐久性も考慮しましょう。
代表的な玄関床材と特徴
| 床材 | メリット | デメリット |
| タイル | デザイン豊富・耐久性高い・掃除しやすい | 冬場は冷たい・物を落とすと割れることも |
| 天然石 | 高級感がある・耐久性に優れる | コストが高い・メンテナンスに手間も |
| モルタル | 無骨でおしゃれ・コストを抑えやすい | ひび割れが入りやすい・ホコリが出やすい |
| テラコッタ | 温かみのある風合い | 吸水性が高く、シミになりやすい |
タイルを選ぶ際は、表面がザラザラした滑りにくいタイプを選ぶと安心。光沢のあるツルツルしたタイルは見た目こそ美しいですが、濡れると滑りやすくなるので、雨や雪の多い福井では特に注意が必要です。
照明は、空間の印象を大きく左右する要素。玄関は天井にダウンライトをひとつ付けて終わり、というケースも多いですが、少し工夫を加えるだけでぐっとおしゃれな雰囲気に変わります。
複数の照明を組み合わせることで、光に奥行きが生まれます。センサー付きの照明を取り入れれば、両手が荷物でふさがっていても自動で点灯して便利です。
玄関をおしゃれに見せる手軽な方法が、ニッチ(壁のくぼみ)や飾り棚の設置。季節の花やグリーン、お気に入りのオブジェを飾るだけで、玄関の表情がぐっと豊かになります。
ニッチを設ける場合は、照明を仕込んでおくとより効果的。夜になると飾ったアイテムが浮かび上がり、昼間とは違った表情を楽しめます。
ただし、飾り棚が増えすぎると、かえってゴチャゴチャした印象になりがち。飾るスペースは厳選し、余白を意識したコーディネートを心がけましょう。

玄関間取りの正解は、ひとつではありません。収納をたっぷり確保したい人もいれば、開放感を優先したい人もいる。家事動線を重視する家庭もあれば、来客を意識した空間づくりを大切にする家庭もあります。
大切なのは、自分たち家族のライフスタイルに合った玄関を思い描くこと。毎朝、どんなふうに家を出て、どんな姿で帰ってくるのか。子どもが成長したら、どんなアイテムが増えるのか。5年後、10年後の暮らしまで想像しながら、理想の玄関像を具体化していく。
そうして生まれた『わが家らしい玄関』なら、きっと毎日の帰宅時間が今までより少し楽しみになる——そんな存在になるはずです。
もちろん、間取りは一度決めたら簡単には変えられません。だからこそ、設計段階でじっくり考えることが大切です。迷ったら、モデルハウスや完成見学会で実際の玄関を体感してみるのもおすすめ。写真や図面だけではわからない広さや明るさ、動線の快適さを身体で感じ取ることで、理想の玄関像がより鮮明になるはずです。
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