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2025.11.25 家づくりノウハウ

二階建ての注文住宅をおしゃれな外観にデザインする方法

住宅の外観デザインは、家の第一印象を決める重要な要素です。しかし、平屋が人気の今「二階建ての家ではおしゃれに見えないのでは」と、外観デザインに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
もちろん、そんなことはありません。二階建て住宅でも全体のバランスに気をつけるなど、ポイントを押さえてデザインすることで、シンプルでモダンなスタイルからナチュラルで落ち着きのあるデザインまで、家族の個性やライフスタイルに合わせた外観を実現できます。

二階建てのおしゃれな外観を実現する3つの条件

L字型の二階建て住宅

二階建ての外観をおしゃれに仕上げるには、いくつかの共通した大切な要素があります。これらをしっかり押さえることで、誰が見ても美しいと感じる外観が生まれます。

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1.     バランスの取れたプロポーション

建物全体の高さ・幅・奥行きのバランスが整っていると、自然と美しく見えます。例えば、一階と二階の高さの比率が適切であること、建物の縦横比が極端に偏っていないことなどが挙げられます。
窓やドアの配置を整えることも重要です。一階と二階の窓を揃えて配置したり、左右対称にしたりすることで、安定感のある外観になります。逆に、あえて非対称にする場合も、全体のリズムを意識することで洗練された印象を与えられます。
外観のシルエットを意識することも忘れてはなりません。屋根の形状や軒の出方、袖壁の有無などによって、建物の輪郭が決まります。遠くから見たときのシルエットが美しいかどうかも、おしゃれな外観の条件のひとつ。

2.     統一感のある素材と色

外壁材は2~3種類に絞ることで、まとまりのある外観になります。あれもこれもと多くの素材を使うと、かえってバラバラな印象を与えてしまいます。
色はベース+アクセントの組み合わせが基本。メインとなるベースカラーを決めたら、それを引き立てるアクセントカラーを1色程度加えるとバランスが良くなります。福井の豊かな自然に調和する落ち着いた色合いを選ぶのもひとつの方法です。
屋根・サッシも含めて統一感を持たせることが大切。外壁だけでなく、屋根の色やサッシの色まで含めて全体のカラーコーディネートを考えると、洗練された外観が完成します。

3.     立体感を出すデザイン

凹凸のある外壁は、光と影のコントラストを生み出し、平面的な印象を避けることができます。一部を張り出したり、引っ込めたりすることで、奥行きのある表情豊かな外観に。
バルコニーや庇を活かした陰影も効果的。これらの構造物は単なる機能だけでなく、デザイン要素としても重要な役割を果たします。日の当たり方によって表情が変わる外観は、見るたびに新鮮な印象を与えてくれるはずです。
シンプルながら奥行きを感じる外観は、無駄を削ぎ落としながらも単調にならないバランスが鍵。ミニマルなデザインの中に、計算された立体感を持たせることで、飽きのこない外観が実現します。

二階建て外観デザインのよくある失敗

家の模型を見ながら考える夫婦

実際の家づくりの現場では、外観デザインでいくつかの共通した課題が見られます。これらを事前に知っておくことで、同じような失敗を避けられます。

バランスの悪い外観

一階と二階の比率の問題は、意外と多く見られます。一階に対して二階が大きすぎる、小さすぎる、あるいは配置が悪いなど、ちょっとしたバランスの違いでどこか不安定な印象になることも。
窓の配置やサイズの不統一も、バランスを崩す原因になります。一階は大きな窓、二階は小さな窓というように極端な差があると、ちぐはぐな印象を与えてしまいます。
色分けによる失敗も少なくありません。一階と二階で色を分ける「ツートンカラー」は人気ですが、配色や分割ラインの位置を間違えると、かえってまとまりのない外観になってしまいます。

個性がない平凡な外観

昭和の建売住宅のような印象になってしまうケースもあります。シンプルを意識しすぎて、単に何の特徴もない外観になってしまうのは避けたいところ。
近隣住宅との差別化不足も気になるポイントです。せっかくの注文住宅なのに、周りの家と似たような外観では、愛着も湧きにくくなってしまいます。
これは、デザインへのこだわり不足が原因となる場合も。機能や間取りを優先するあまり、外観デザインは後回しになってしまうことがありますが、毎日目にする外観だからこそ、しっかりとこだわりたいところです。

統一感のない外観

複数の外壁材・色を多用しすぎると、まとまりのない印象になります。「あれもいい、これもいい」と選んでいくうちに、結果的にバラバラな外観になってしまうことも。
異なるテイストの混在も注意が必要。モダンとナチュラル、和風と洋風など、複数のテイストを取り入れようとすると、どっちつかずの外観になりがちです。
バルコニー・庇・袖壁などの構造物の過剰配置も、統一感を損なう要因に。機能的には必要でも、デザイン的にはシンプルにまとめたほうが美しく見えることもあります。

おしゃれな二階建て外観を実現する7つのポイント

スタイリッシュな二階建て住宅

ここからは、実際におしゃれな二階建て外観を実現するための具体的なテクニックをご紹介していきます。

1.    外壁材選びで全体の印象を決める

外壁材は住宅の表情を決める最も重要な要素のひとつ。主な選択肢としては、サイディング・タイル・塗り壁などがあります。
サイディングは、豊富なデザインとコストパフォーマンスの良さが魅力。最近では本物の木や石のような質感を再現した商品も増えています。タイルは、高級感があり耐久性にも優れている素材です。初期コストは高めですが、メンテナンス性が高く長期的に見ればコストを抑えられます。塗り壁は、職人の手仕事による温かみのある表情が特徴。ナチュラルな風合いを求める方に人気があります。
質感による高級感の演出も意識したいポイント。同じ色でも、マットな質感と光沢のある質感では印象が大きく変わります。落ち着いた雰囲気にしたいならマット、モダンな印象にしたいなら光沢のある仕上げを選ぶと良いでしょう。
メンテナンス性とデザイン性の両立も大切です。いくら美しい外壁材を選んでも、数年で劣化してしまっては意味がありません。福井の気候風土を考慮し、積雪や雨風に強い素材を選ぶことをおすすめします。

Point: 素材の質感と耐久性が大事

2.    色彩計画で個性を表現する

ベースカラーとアクセントカラーの使い分けが、洗練された外観をつくる基本です。ベースカラーは外壁の7~8割を占める色で、ホワイト、グレー、ベージュなどの落ち着いた色が選ばれることが多いでしょう。アクセントカラーは、ベースカラーを引き立てる差し色。玄関まわりや一部の壁面に使うことで、メリハリのある外観になります。
ツートンカラーの効果的な配色も人気。一階と二階で色を分ける「水平分割」や、左右で色を分ける「垂直分割」などがあります。分割ラインの位置や配色のバランスによって、建物のプロポーションを調整することも可能です。
福井の自然環境に調和する色選びも考慮したいところ。周囲の山々の緑、空の青、雪景色など、四季折々の風景に馴染む色を選ぶことで、地域に溶け込みながらも個性的な外観が実現します。

Point: 配色の基本は「ベース+アクセント」

3.    屋根デザインでシルエットを決める

切妻・寄棟・片流れ屋根には、それぞれ異なる特徴があります。切妻屋根は、シンプルで安定感のあるデザイン。積雪地域でも雪が滑り落ちやすく、メンテナンス性にも優れています。寄棟屋根は、四方に屋根面があるため重厚感があり、和風・洋風どちらにも合わせやすい形状です。片流れ屋根は、モダンでスタイリッシュな印象を与えます。
軒の出し方による表情の変化も見逃せません。軒を深く出せば重厚感と落ち着きが生まれ、浅くすればシャープでモダンな印象に。軒は雨や雪から外壁を守る機能もあるため、福井の気候を考えると適度な軒の出は必要です。
屋根材選択のポイントとしては、耐久性・メンテナンス性・デザイン性のバランスを考慮すること。金属屋根は軽量で耐久性が高く、瓦屋根は重厚感があり断熱性にも優れています。外壁との調和も忘れずに。

Point: 屋根の形状が決定打

4.    軒や袖壁で立体感を演出

構造物による奥行き表現は、平面的な印象を避けるために有効な手法。軒や袖壁は、単なる装飾ではなく機能を持った構造物として、デザインに取り入れることができます。
機能美を活かしたデザインは、無駄のない美しさを生み出します。例えば、軒は雨や日差しを遮る機能を持ちながら、建物に陰影をつける役割も果たします。袖壁は目隠しやアクセントとしての機能を持ちつつ、外観に変化を与えてくれるでしょう。
プライバシー確保との両立も考えたいところ。袖壁や格子を効果的に配置することで、開放感を保ちながらも外からの視線を適度に遮ることができます。

Point:凹凸で陰影を表現する

5.    窓配置とデザインで表情豊かに

一階と二階の窓バランスは、外観の印象を大きく左右します。窓の大きさや位置を揃えることで統一感が生まれ、あえてリズムをつけることで動きのある外観になります。
窓枠色による引き締め効果も見逃せないポイント。外壁が明るい色の場合、窓枠を黒や濃いグレーにすることで、全体が引き締まった印象に。逆に、外壁が濃い色なら白い窓枠で軽やかさを出すこともできます。
機能性とデザイン性の両立も重要。大きな窓は開放感をもたらしますが、断熱性やプライバシーも考慮する必要があります。適切な窓の大きさと配置によって、快適性と美しさの両方を実現できるはずです。

Point: 窓の形・配置・色が印象を決める

6.    玄関まわりで印象的なファサードに

玄関ドアの色・素材選びは、家の顔となる部分だけに慎重に。外壁との調和を考えながら、存在感のあるドアを選ぶことで、訪れる人に強い印象を与えられます。木製ドアは温かみがあり、金属製ドアはモダンな雰囲気を演出してくれるでしょう。
ポーチや庇のデザイン効果も大きなポイント。玄関ポーチに奥行きを持たせることで、立体感が生まれます。庇は雨除けとしての機能を持ちながら、デザインアクセントにもなります。
アプローチとの連続性を意識することで、より統一感のある外観が完成します。門から玄関までの動線を美しく設計することで、来客を自然に迎え入れる雰囲気がつくれるはずです。

Point: 玄関が家の第一印象を決める

7.    外構デザインとの一体感

門柱・フェンス・植栽の配置は、建物だけでなく敷地全体の印象を左右します。門柱は家の顔となる要素のひとつ。外壁材と統一するか、あえて異なる素材で変化をつけるか、コンセプトに合わせて選びましょう。フェンスはプライバシーを守りながら、圧迫感のないデザインを心がけたいところ。植栽は季節ごとに表情を変え、住まいに彩りを添えてくれます。
外壁色との調和も忘れてはなりません。外構のタイルや塗装の色を外壁と合わせることで、建物と庭が一体となった美しい空間が生まれます。
駐車場・アプローチのデザインも重要な要素。コンクリートや砂利、タイルなど、素材選びによって印象は大きく変わります。車の出入りや人の動線を考えながら、機能的で美しいデザインを目指しましょう。

Point:敷地全体で美しさをデザインする

二階建て外観のメリットとデザインの注意点

コの字の家の中庭

二階建て住宅の外観には、他の建物形態にはない独自の魅力と、気をつけるべきポイントがあります。

二階建て住宅の外観上のメリット

デザインの自由度の高さは、二階建ての大きな魅力。平屋に比べて垂直方向に空間を使えるため、さまざまなデザインアプローチが可能です。
立体感のある表現が可能なことも特徴。一階と二階で外壁材を変えたり、バルコニーや庇で陰影をつけたりと、奥行きのある外観をつくりやすくなります。
個性的な外観の実現もしやすいでしょう。屋根の形状や窓の配置など、組み合わせ次第で無限のデザインパターンが生まれます。
存在感を出しやすいのも二階建てならでは。適度な高さがあることで、街並みの中でも印象に残る住まいになります。
コストパフォーマンスが高い点も見逃せません。同じ床面積なら、平屋よりも基礎や屋根の面積が少なくて済むため、平屋に比べて建築コストを抑えられます。

二階建てをデザインする際の注意点

コストとデザインのバランスは慎重に考える必要があります。凝ったデザインにするほど費用は上がるため、予算内で最大限の効果を得られる工夫が求められます。
メンテナンス性の確保も重要。二階建ては高さがあるため、外壁の塗り替えや屋根の点検に費用がかかります。メンテナンスしやすい素材を選ぶことで、長期的なコストを抑えられるでしょう。
長期的な美観の維持を考えることも大切です。流行のデザインも魅力的ですが、10年後、20年後も飽きずに愛せるデザインかどうかを見極める必要があります。
周辺環境との調和も忘れてはなりません。個性を出すことは大切ですが、地域の景観や隣家との関係も考慮し、調和の取れた外観を目指しましょう。

エーシンホームでおしゃれな外観の二階建てを

シンプルな二階建て住宅

エーシンホームでは「いい家より、好きな家。」をコンセプトに、自社分譲地への住宅新築を中心に、お客様一人ひとりの理想とするライフスタイルに合わせた二階建て外観デザインを提案しています。
立地、景観に合ったデザインを心がけ、その土地ならではの魅力を最大限に引き出します。水平ラインや窓の配置など、細部へのこだわりを大切にし、バランスの取れた美しい外観を実現。
積雪を考慮した建物と屋根の形状は、福井の気候風土に精通した地元工務店だからこそできる提案です。メンテナンス性の高い屋根、外壁材で美観を長く維持できるよう配慮しています。
単にトレンドを追うのではなく、10年後・20年後も愛され続けるデザインを心がけ、お客様の「好き」という気持ちを大切にした家づくりを行っています。

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まとめ

おしゃれな二階建て外観は、素材・色彩・形状・外構といった要素を総合的に考慮することで実現できます。重要なのは、お客様の理想とするライフスタイルに合わせたデザイン提案です。
エーシンホームでは、福井の気候風土に適した高性能住宅でありながら、一邸一邸異なるお客様の個性を活かした二階建て外観デザインを提案しています。
性能だけでなく住み心地の性能にもこだわった“おしゃれな二階建て”は、エーシンホームへご相談ください。